ステージ3の大腸がんは治療法の選定が大事

完治に不可欠!抗がん剤治療と副作用への理解

がん細胞の浸潤を食い止めるためには、外科手術にくわえ抗がん剤の使用が必要になってきます。しかし、大腸がんの治療における抗がん剤と役割とはどのようなものなのでしょうか?また、副作用はあるのか調べてみましょう。

完治を目指す!抗がん剤を使用した治療方法の意味とは?

外科手術の補助療法

手術前に抗がん剤を使用することで、がん細胞の浸潤をある程度抑えることができます。それにより、手術を行ないやすくして、術後の予後を良くするという役割が補助療法にはあります。また、外科手術で取り除けるがん細胞は目に見える範囲に限定されるので、細胞レベルのがん細胞へのアプローチにはどうしても抗がん剤の使用が不可欠なのです。

再発・転移の予防対策

がん治療を考える上で、再発や転移の予防は重要なポイントとなります。せっかく外科手術で病巣を取り除いても、細胞レベルのがんが残っていた場合は再発の恐れもあります。ですが、補助化学療法として抗がん剤を使用することで再発は防げます。また、外科手術が行なえない進行がんも、抗がん剤の使用により生存期間を延長することができ、生活の質(QOL)の改善が目指せます。

どんな種類の抗がん剤がある?~大腸がんの場合~

フルオロウラシル

・この抗がん剤は、DNAの合成に必要なウラシルに似た分子構造を持っています。 ・投与することで、がん細胞のDNA合成を阻害し、抗腫瘍効果を発揮してくれます。 ・様々な消化器障害、めまいやしびれ、倦怠感やなどが一般的な副作用として起こります。

イリノテカン

・直物アルカロイド誘導体となる抗がん剤となっており、日本で開発されました。 ・広範ながんの治療に用いられており、その有効性も確認されている。 ・投与直後、もしくは時間差で下痢になる。貧血や腸炎も一般的な副作用として起こります。

分子標的薬の利用

抗がん剤と一言で言っても、その種類は様々です。近年では、副作用が少ない分子標的薬の開発が進んでいます。高額な出費を必要としますが、再発や転移の予防のために治療に取り入れてみることも検討してみましょう。

ベバシズマブ

・世界初の血管新生阻害薬となる分子標的薬です。 ・他の抗がん剤との併用が可能となっており、がん細胞の増殖スピードを低下させてくれる働きがあります。 ・がんの異常血管の修復を行ない、正常化させることで抗がん剤の巡りを高めてくれます。

セツキシマブ

・モノクローナル抗体と言って、大腸がんを対象とした分子標的薬になります。 ・がん細胞の増殖のシグナルを出すEGFRというタンパク質の活動を遮断してくれます。・副作用に関しても、比較的軽度な内容となっています。

抗がん剤と副作用の関係

吐き気や嘔吐

抗がん剤の投与が始まると、吐き気や嘔吐を起こす方が多いです。ですが、副作用に関する反応は抗がん剤の種類によって変わってきます。あまりにも激しい副作用が出た場合は、医師と相談して新たな治療方法を検討してみましょう。

下痢や便秘

副作用で強い反応が出てしまうと、下痢や便秘になり排泄に支障をきたしてしまうことも多々あります。中には、極度の脱水症状になり体力を消耗してしまう方もいます。吐き気や嘔吐で水分補給ができない状態なら、点滴で栄養を補うなど対処してもらいましょう。

脱毛

抗がん剤の投与後、しばらくすると脱毛が起こることがあります。脱毛自体は、治療後に回復するのですが、精神的なダメージとなってしまいます。ですが、治療中は帽子や医療用のウィッグで頭皮をカバーすることができます。

その他の副作用

上記の副作用の他にも、次のようなことが起こる場合もあります。全身の倦怠感や、むくみ、体力の低下からくる動悸や息切れも起こります。また、手足のしびれや感覚の麻痺などが起ったり、手足症候群があらわれたりする方もいます。抗がん剤の投与すると、副作用が起こることがありますが、大腸がんの完治を目指すためには不可欠となります。

体への影響

今から始めよう大腸がんシミュレーション~公的保険や制度の利用~

医師と相談して治療方法や、抗がん剤の選定をしていく中で気になるのが、入院や手術にかかる費用でしょう。自己負担や保険の適用など、しっかりとシミュレーションをしておくと、入院中や退院後の通院に専念できます。

大腸がんの治療で発生する費用

自己負担額と公的保険の活用

「公的保険と患者自己負担」参考
大腸がんの治療は、ほとんどが公的保険でカバーすることが可能です。ですから、公的保険に加入している患者であれば、自己負担額は全体の3割でおさまるということになります。しかし、新しく開発された医療機器や薬剤を使用する場合は、自由診療となるケースが多く自己負担額が増えます。自分が受ける治療方法にかかる出費や、公的保険の適用は事前に確認しておきましょう。

制度を利用して出費の減額

「患者自己負担と高額療養費制度」参考
治療による自己負担額が増えた場合は「高額療養費制度」を利用することができます。毎月一定額を超える医療費の支払いがあった場合は、後日返還請求ができます。この返還請求額は、所得や年齢によって計算された、自己負担額の上限額によって変わってきます。制度の利用には、複雑な特例が関わってくることがあるので、ソーシャルワーカーなど専門家と相談することが大事です。

公的保険の負担額