家族の協力が必須!コミュニケーションを欠かさず緩和ケア

再発予防は予後が大事!~退院後の過ごし方~

手術後の過ごし方は、完治を目指す上で非常に大切です。安静に過ごすことはもちろん、食生活や家族とのコミュニケーションもスムーズな社会復帰のためには不可欠となるでしょう。

日常生活の過ごし方

手術後は、できるだけ安静にして体力を温存しましょう。また、手術後は便通や尿意に変化が起きやすいので、不調があれば看護師や医師に相談しましょう。体調が安定したと感じても、手術後の半年前後は激しい運動は厳禁です。ウォーキングやストレッチ程度であれば、気分転換にもなるので、無理のない範囲で取り入れても良いでしょう。術後の通院や、治療方法への取り組み方など医師と話し合う際は、家族に同席してもらい情報の共有を行ないましょう。日常生活に戻るには、家族や周りの人からのサポートが重要なポイントになってきます。

医師と患者

体力回復と消化のバランスが大事!

外科手術直後は食物繊維は厳禁?!

手術後は、大腸に負担がかからない食事をとることが大事です。病院食であれば、食事の内容や栄養バランスも考えられているでしょう。食事制限は原則的にありませんが、消化に時間がかかる食物繊維は大腸への負担が大きく、腸閉塞を引き起こしてしまう原因になるので控えましょう。また、刺激の強い香辛料や香草類も避けた方が無難です。あまり神経質になる必要はありませんが、体力を回復させる上でもこれらの点は守っておきましょう。

質素な食事

食事をゆっくりと!咀嚼をしっかり

手術後の経過を良くするためにも、大腸への負担を軽減することは重要です。そのため、食事はいつも以上に時間をとり、咀嚼を意識してみましょう。抗がん剤の副作用で食欲不振や、嘔吐することもありますが、体力や食欲の回復に合わせて、1日に2回、3回と回数を決めて規則正しい食生活にしましょう。ストレスを感じると大腸の動きに影響が出てしまうので、自分好みの食事スタイルを見つけておきましょう。

病院食

家族と向き合う大腸がん~精神的ケアと取り組み~

手術後は体力の回復に時間もかかります。無理をせず、家族からのサポートを得ましょう。また、自宅療養や社会復帰においても、周りと協力しながら行なっていきましょう。

QOL(生活の質)について知る

外科手術や抗がん剤治療で、大腸がんにうまくアプローチすることはできますが、予後の経過を左右する生活の質(QOL)も完治を目指す上で大事なポイントとなります。生活の質(QOL)を高めるには、痛みだけでなく精神的なダメージを軽減するケアが大事です。カウンセリングや緩和ケアを積極的に取り入れて、治療に集中できる環境作りを行なっていきましょう。人によって生活の質(QOL)に対する考え方は変わってくるので、何を重要視しているのか良く理解することが大事です。

遠慮は無用!医師とのコミュニケーションを円滑に

「痛みは我慢しない!」これは、大腸がんの治療をはじめとした、全ての病気治療に言える大前提でしょう。痛みが出ることで、不眠や食欲不振に陥ってしまっては、体力の低下で完治も遅れてしまいますし、医師も正しい治療方法を判断することが難しくなってきてしまいます。痛みを正しく伝えるコツは、「いつから痛むのか」「どのように痛むのか」具体的な表現を用いることがポイントとなります。

家族全員に使える!香りの効果でストレス軽減

長期間の治療を行なっていると、患者本人や家族も不安や焦りから気分が落ち込むことがあるでしょう。そのような時は、芳香療法を取り入れてみるのもオススメです。この療法は補完代替療法の1種として用いられています。アロマオイルやお香など香りがもつリラックス効果を利用すれば、患者や家族のストレス軽減に役立つでしょう。この他にも、使えそうなサービスや機関を利用してみましょう。緩和ケア専門のサービスや支援センターもありますし、患者同士のコミュニティに参加してみても良いでしょう。自分らしいリラックス法を見つけることで生活の質(QOL)が高まっていきます。

自分らしいライフスタイルを諦めない!~職場復帰や支援制度を利用しよう

スーツ姿の男性

手術後の経過が安定すれば、早期の社会復帰も不可能ではありません。仕事をしている方であれば、職場への復帰のタイミングを考えてみましょう。また、休職中の方は収入の補てんになる制度を利用して生活の質を維持しましょう。

みんなはどうしている?仕事と収入について

仕事をしている方は、休職や復帰に関して職場と調整することになるでしょう。休職中の仕事の引継ぎや、フォロー体制などによってはどうしても、部署の移動や役職から外れるといったことも起こります。また、復帰した後も体調の変化や、欠勤などが続けば勤務時間や日数が減ることもあります。ここで大事なことは、無理せず余裕のある調整を行なってもらうことです。復帰に関するタイミングは、担当医としっかり話し合ってから決めましょう。

首をかしげる女性

医療費の補てんは可能!利用できる制度を知ろう

無事に職場復帰ができたとしても、すぐに以前と同じような労働は困難でしょう。勤務時間の変化で、収入が落ちることは良くあります。しかし、収入の補てんとなる制度を利用することで、家計への負担を軽減することができます。入院中または、病気やケガで働けないのであれば、傷病手当金が受給できます。受給期間は、最長で1年6か月となっているので、高額療養費制度と合わせて把握しておくと良いでしょう。制度を利用する場合は、各市町村の窓口に問い合わせて申請を行ないましょう。

お金を持った男性

自分らしいライフスタイルを諦めない!

大腸がんと診断されて、長期の療養が必要になっても、自分らしいライフスタイルを諦める必要はありません!思うようにいかないことも出てくるでしょうが、家族のサポートや周りからのサポートを得ることで社会復帰も可能な時代となっています。何よりも大事なことは、治療に関する前向きな考え方や、無理をせず心のゆとりを持つことです。精神的な安定が、身体的回復につながっていくでしょう。